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生命保険に入れない病気一覧|死亡保険・医療保険に加入できない病気を徹底解説

病気があると生命保険に加入できないと心配している人は多くいます。実際、多くの保険会社では持病がある場合、加入を断られる可能性があります。しかし、すべての生命保険に加入できないわけではないため、諦める必要はありません。この記事では、病気があっても加入できる保険や保険選びのポイントをまとめました。

記事を読めば、自分の状況に合った保険を見つけられ、必要な保障を確保できます。病気があっても生命保険に加入できる可能性は十分にあります。保険の内容や注意点を理解したうえで選びましょう。

生命保険に入れない病気の一覧

生命保険に入れない病気について、以下の内容を解説します。

  • 死亡保険に入れない病気の一覧
  • 医療保険に入れない病気の一覧

死亡保険に入れない病気の一覧

生命に関わる重大な疾病や慢性的な持病として知られる病気では、死亡保険に加入できない可能性があります。死亡保険の加入が難しくなる主な病気は、以下のとおりです。

  • がん
  • 心疾患
  • 脳血管疾患
  • 糖尿病
  • 高血圧症
  • 肝疾患
  • 腎疾患
  • 精神疾患
  • 自己免疫疾患
  • HIV/AIDS

病気の種類や症状の程度、治療状況によっては加入できる場合もあります。以下の病気や状態も、保険の引き受けが制限されることがあります。

  • 先天性疾患
  • 難病
  • 慢性呼吸器疾患
  • 血液疾患
  • 神経系疾患
  • 重度の肥満
  • アルコール依存症
  • 薬物依存症

病気の状態や保険会社の基準によっては、特別な条件付きで加入できる場合もあるため、個別に相談しましょう。
» 生命保険とは?仕組みや種類を解説

医療保険に入れない病気の一覧

医療保険に入れない可能性のある病気の一覧を以下にまとめました。

  • がん
  • 心疾患(心筋梗塞や狭心症など)
  • 脳血管疾患(脳卒中や脳梗塞など)
  • 糖尿病
  • 高血圧症
  • 肝疾患(肝炎や肝硬変など)
  • 腎疾患(慢性腎臓病や腎不全など)
  • 膠原病(関節リウマチや全身性エリテマトーデスなど)
  • 精神疾患(うつ病や統合失調症など)
  • 呼吸器疾患(喘息や慢性閉塞性肺疾患など)
  • 消化器疾患
  • 血液疾患
  • 内分泌疾患
  • 神経疾患
  • 先天性疾患
  • HIV/AIDS

上記に該当する場合、通常の医療保険への加入は難しくなる可能性があるため注意が必要です。
» 医療保険と生命保険の違いと選び方のポイントを解説!
» 医療保険、本当に必要?賢い加入判断術

病気があっても通常の生命保険に加入できる場合がある

病気があっても通常の死亡保険や医療保険に加入できる可能性があります。一般的な加入方法は以下のとおりです。

  • 特定疾病・特定部位不担保
  • 特別保険料の徴収
  • 保険金削減

特定疾病・特定部位不担保

特定疾病・特定部位不担保は、既往症や現在治療中の病気がある人でも保険に加入できる方法です。特定の病気や身体の部位に対しては,保障の対象外とするからです。対象外になる疾病や部位は保険証券に明記され、保障対象外の期間は保険会社や商品によって異なります。

期間経過後の保障については以下のように分かれます。

  • 自動的に保障対象になる
  • 保障対象外のままとなる

特定疾病・特定部位不担保のメリットは、対象外になる疾病や部位以外は通常通り保障される点です。ただし、申込時の告知内容にもとづいて保険会社が判断するため、重度と判断されれば対象外の疾病や部位は、一生涯保障されない条件がつく場合もあります。

疾病や部位のリスク評価によっては、保険料が割増される場合もあります。特定疾病・特定部位不担保は、保険の種類によって適用条件が異なるため注意しましょう。

にじおと
にじおと

実際にはその臓器と周辺部位が不担保になることもあります。提示された条件の内容は、しっかり確認してから加入してください。

特別保険料の徴収

特別保険料方式(特別条件付加入)は、特定の病気や持病がある人でも保険に加入できる方法です。通常より高い保険料を支払い、保険会社の審査基準を満たせば保険の加入が認められます。特別保険料方式は、病気のリスクに応じて保険料が割増されます割増率は保険会社や病気の種類、程度によって異なるため注意が必要です。

特別条件付加入の特徴は、以下のとおりです。

  • 加入時の審査で判断される
  • 保険会社によって適用条件や割増率が異なる
  • 保険料払込期間全体にわたって割り増しが適用される

特別保険料方式は、完治や症状改善後に保険料の見直しを申請できる場合があります保険会社によって条件が大きく異なるため、特別保険料方式を検討する際は複数の保険会社で比較検討しましょう。

保険金削減

保険金削減は、一定期間もらえる保険金が抑制される条件です。主に死亡保険に設けれることがあります。

にじおと
にじおと

例を上げると、死亡保険金1,000万円で加入しても、加入から1年で亡くなった際は、250万円の保険金支払いになるイメージです。

削減の期間と削減される金額は、疾病名や症状によって異なります。

病気があっても入りやすい保険

病気があっても加入しやすい保険を以下にまとめました。

  • 引受基準緩和型保険
  • 無選択型保険
  • 少額短期保険

引受基準緩和型保険

引受基準緩和型保険は、持病がある人でも加入しやすい保険です。通常の保険よりも緩和された基準で引き受けられるので、健康に不安がある人にとって魅力的な選択肢となります。

引受基準緩和型保険は、加入時の健康状態の告知項目の少なさが特徴です。多くの場合、過去2年以内の入院歴や手術歴のみを確認します。通常の保険では加入が難しい人でも、引受基準緩和型保険なら加入できる可能性が高くなります。

一方で、保険料は通常の保険より割高になる傾向です。保険金額や給付金額が低めに設定されている場合もあります。引受基準緩和型保険には、支払削減期間(待ち期間)の設定や、特定の病気や部位を不担保にする条件が付けられている可能性もあります。

保険会社によって商品内容や引受基準が異なるため、複数の会社の商品を比較検討してください。

無選択型保険

無選択型保険の主な特徴は、以下のとおりです。

  • 健康状態を問わず加入可能
  • 告知や審査不要
  • 基本的な保障のみ
  • 高い保険料
  • 限定的な保障内容

無選択型保険は、主に持病や既往症がある人向けの保険です。他の保険に加入できない人にとっては、最後の選択肢として位置付けられています。加入を検討する際は、年齢制限や支払い削減期間、保険期間や更新時の保険料の変動などにも注意が必要です

にじおと
にじおと

無告知型とはいえ、入院中、認知症を患っている、介護を受けている方だと加入ができない場合もあります。

少額短期保険

少額短期保険は、通常の生命保険や医療保険に比べて加入しやすい保険です。保険期間が2年以内で、保険金額が1,000万円以下と小規模な点に特徴があります。少額短期保険は、病歴や健康状態にかかわらず加入しやすく、持病がある人にも適した保険です。

保険料が比較的安く、特定の持病や状況に特化した保障がついています。少額短期保険は、加入手続きが簡単な点も魅力です。ただし、保険金額の低さには注意しましょう。大手保険会社と比べて財務基盤が弱い可能性もあるため、慎重に検討する必要があります。

病気があっても入りやすい生命保険のメリット・デメリット

病気があっても入りやすい保険のメリットとデメリットを解説します。

メリット

病気があっても入りやすい保険の主なメリットは以下のとおりです。

  • 持病があっても加入できる可能性が高い
  • 既往症や現在治療中の病気でも保障を受けられる
  • 健康状態に不安がある人でも安心感を得られる
  • 通常の保険に比べて審査が簡易で手続きが簡単である
  • 保険金や給付金が受け取れる可能性も高まる
  • 年齢制限が高めに設定されている

病気や年齢に関わらず、保険による保障を受けられる可能性が広がります。

デメリット

病気があっても入りやすい保険のデメリットは以下のとおりです。

  • 保険料が通常の保険よりも高くなる
  • 保障内容が限定的になる可能性がある
  • 支払削減期間が設けられる
  • 特約の付帯に制限がある
  • 保険期間が短い場合がある
  • 選択肢が少ない

デメリットを理解したうえで、自分に合った保険を選びましょう。

病気で保険に入れない人が生命保険を選ぶポイント

病気で保険に入れない場合に医療保険を選ぶ際は、以下のポイントを参考にしてください。

  • 保険期間
  • 加入できる年齢の上限
  • 告知項目
  • 支払削減期間の有無

病気があっても医療保険に加入できる可能性はありますが、選択肢が限られるため慎重に検討する必要があります。

保険期間

保険期間は、保険契約の保障が続く期間を指します。保険期間には主に終身型と定期型があります。終身型は一生涯保障が続きますが、定期型は一定期間のみの保障です。

定期型の保険を選ぶ際は、以下のポイントを意識してください。

  • 更新可能年齢
  • 保障期間の長さ
  • 保険料と保障期間の関係

短期の保障期間から選択できる保険を検討すると、保険料を抑えられる可能性があります。年齢や健康状態の変化に応じて、保険期間を見直せるかを確認しましょう。柔軟性のある保険を選ぶと、将来的に保障内容を調整できます。保険期間中の解約返戻金の有無や金額、給付金の支払い条件も把握しておきましょう。

情報を理解しておくと、より適切な保険選びが可能です。

にじおと
にじおと

基本的には保険期間が長いほど保険料が高くなります。保険種類と自身の状況に応じて、適切な保険期間を設定しましょう。

加入できる年齢の上限

加入できる年齢の上限は、保険の種類によって異なります。通常の生命保険の上限は65歳や70歳が多いですが、引受基準緩和型保険では80歳まで加入できる商品もあります無選択型保険の中には85歳まで加入できるものもあるため、高齢者でも加入可能です。

少額短期保険は、年齢制限が比較的緩い傾向にあります。その分年齢が高くなるほど保険料も高くなる傾向があるため、注意が必要です。若いうちに加入すると、保険料が比較的安くなる可能性があります。更新型の保険の場合は、更新時の年齢制限にも気を付けてください。

にじおと
にじおと

高齢での生命保険への加入は保険料が高くなります。継続的に保険料を払っていけるかも念頭に置きながら選ぶようにしましょう。

告知項目

保険加入時の告知項目は、健康状態を正確に把握するうえで重要です。一般的な告知項目は以下のとおりです。

  • 現在の健康状態
  • 過去の病歴や手術歴
  • 現在治療中の病気や症状
  • 服用中の薬
  • 入院や手術の予定
  • 最近の健康診断結果
  • 身長や体重、BMI

告知項目は、保険会社が加入者のリスクを適切に評価するうえで必要な情報です。告知項目が多いと加入できない可能性が高くなるため、告知項目が少ない保険を選ぶ方法もおすすめです。ただし、保障内容が限定される場合もあるため注意しましょう。

告知項目は保険商品によって異なります。複数の保険会社の商品を比較検討し、自分の状況に合った保険を見つけましょう。

にじおと
にじおと

告知に誤りがあると告知義務違反を問われ、加入中保険の解除や保険金が支払われないことがあります。告知項目が多い会社は特に気をつけましょう。

支払削減期間の有無

支払削減期間の有無は、病気がある人が医療保険を選ぶ際に重要です。保険には、支払削減期間が設定されていますものもあります。支払削減期間とは、保険加入後の一定期間中に入院や手術をした場合、保険金が減額される期間を指します。

支払削減期間は通常1〜2年程度で、入院給付金や手術給付金などが50〜80%に削減されるのが一般的です。支払削減期間がない保険を選ぶと、加入直後から全額の保障を受けられますが、保険料は比較的高くなります。一方、削減期間がある保険は保険料が抑えられるものの、初期の保障が減額されるリスクがあります。

支払削減期間や削減率は保険会社や商品によって異なるため、複数の保険を比較検討しましょう既往症や現在治療中の病気に関連する入院・手術は削減対象になりやすい点にも注意が必要です。
» 医療保険に入らないと後悔する?賢く医療保険を選ぼう

病気で保険に入れない人が生命保険を選ぶ際の注意点

病気で保険に入れない人が医療保険を選ぶ際の注意点を、以下で解説します。

  • 虚偽の告知をしない
  • 複数の保険会社の商品を比較検討する
  • 特約を付帯すると告知項目が増える場合がある

虚偽の告知をしない

虚偽の告知はせず、正直に病歴や現在の健康状態を申告しましょう。虚偽の告知をすると、契約無効や保険金不払いの原因になるため注意が必要です。告知の際に注意すべきポイントは、以下のとおりです。

  • 些細な症状や通院歴
  • 告知書の内容確認
  • 過去の病歴や治療歴
  • 健康診断結果や医師の指摘事項

告知義務違反は重大な契約違反とみなされます。告知内容に不安がある場合は、保険代理店や保険会社に相談しましょう。適切に告知すると、安心して保険に加入できます。

複数の保険会社の商品を比較検討する

保険比較サイトや保険代理店、各社の公式サイトを活用すると、保険を比較しやすくなります。比較の際に確認すべきポイントは、以下のとおりです。

  • 保障内容
  • 保険料
  • 加入条件
  • 財務状況や支払い能力
  • カスタマーサポート
  • 契約者の口コミや評判

情報を総合的に判断し、自分のニーズに合った保険を選びましょう。複数の見積もりを比較検討すると、適切な保険を見つけられる可能性が高まります。

特約を付帯すると告知項目が増える場合がある

特約を付帯すると、告知項目が増える可能性があります。特約の内容によって、保険会社がより詳細な情報を必要とするためです。重度の特約ほど、告知項目が増える傾向にあります。三大疾病特約や介護特約では、詳細な告知を求められることが多くなります。

告知項目が増えると、保険に加入できる可能性が下がる場合があるため注意が必要です。特約を選ぶ際は、必要な保障と告知項目のバランスを考慮しましょう特約の内容と告知項目を事前に確認しておくと、自分に合った特約を選びやすくなります。

まとめ

病気があっても、生命保険に加入できる可能性があります。条件付きでの加入や引受基準緩和型保険などの選択肢があるため、幅広く検討しましょう。ただし、病気がある人向けの保険は一般的な保険と比べ、制限がある場合が多くなります。

保険期間や加入年齢の上限、告知項目などを確認しましょう。虚偽の告知は避けたうえで、複数の保険商品を比較検討してください。自分に合った保険を見つけるため、慎重に検討しましょう。